弊社ではかねてより販売する穂木と台木の母樹のほぼ全株についてウィルス検定を行っておりますが、一昨年と昨年は山梨の母樹畑でリーフロール等ブドウの生産性に影響を及ぼすウィルスへの感染が多数認められたため、それらについては伐採・伐根することといたしました。この結果、主要台木である3306(ー25%)、3309(ー60%)、RG(ー30%)および人気品種のピノ・ノワール(ー70%)とシャルドネ(ー40%)の母樹の相当量を失うこととなり、これらの苗木は大幅減産を強いられています。また、穂木と台木の組み合わせについてもご要望をいただいておりましたが、台木と穂木の太みが合わない組み合わせも多く、すべてのご希望を満たすことはできませんでした。
台木や穂木については、リスクの低い山形県庄内地方において増産すべく畑の移植・拡張を進めておりますが、枝が太るまで時間を要してしまいます。併せて、増産するための接木施設や新規苗木のバラエティーを増やすための輸入苗隔離栽培施設の建設、山梨大学とのウィルスフリー化苗作出の共同研究を行っているため、多大な資金負担を負っております。ついては、母樹が育つまでの暫定的な措置(概ね2年間)として、大変恐縮ながら以下の値上げを考えております。海外との価格差は開く一方ですが、なにとぞご理解たまわれればと思います。
本数 | 現行 | 来シーズン(案) |
1000本未満 | 1,500円/本(税別) | 1,700円/本(税別) |
1000本以上 | 1,350円/本(税別) | 1,500円/本(税別) |