ワインの人気は、パワフルなものからエレガントなものに移りつつあると言われています。エレガントワインの代表品種はピノ・ノワールですが、これに続くものとしてメンシアも取り上げられています。
メンシアは、スペイン北西のサラマンカが起源であると考えられていますが、19 世紀後半までこの地域での記録は見つかっていません。最近の DNA鑑定により、ポルトガル中部で栽培されていたJaenと同一であることが明らかになりました。スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラから巡礼者によってポルトガルのダンに持ち込まれたのではないかと考えられています。現在の主要産地はスペインのガリシア地方で、高品質のワインを産むポテンシャルがあるとして注目されています。
房が小さく、スペインでは中くらいの顆粒、ポルトガルでは中〜大の顆粒となります。風の影響を受けやすく、うどんこ病やベト病、灰色かび病に弱い品種です。短く剪定するのが最適です。
チェリー、ラズベリー、ドライハーブの香りを含み、タンニンや酸が強く、ミネラル感もあり長期熟成に適したワインとなります。著名醸造家によるメンシアのワインは、1万円以上の値段がつくことも稀ではありません。
ラグフェイズでは、スペインからアメリカに輸入されたFPS02クローンを2025年春より販売予定です。