Fiano

南イタリア、カンパーニャ州で造られる白ブドウ品種。1240年の文献に登場する古い品種で、出自などはわかっていない。イタリアのDOCG、Fiano de Avellinoのブドウ品種として使われていることは有名である。プーリア州のFiano di Aromatico、Fiano di Pugliaは、DNAが異なる別の品種である。

フィロキセラ以前は広く栽培されていたようだが、栽培面積は縮小の一途をたどり、忘れ去られつつあった。しかし1970年代にTaurasiの名手、Antonio Mastroberardinoが栽植して再興された。シチリア州、モリーゼ州でも栽培されるようになり、2000年時点におけるイタリアの栽培面積は700haを越える程度であったが、2010年には2300haに達している。海外では、オーストラリアやニュージーランドでも秀逸なワインが造られている。日本では、少量ながらメルシャンなどが造っている。

発芽は若干早めながら、成熟時期は一般的、収量も一定して平均的である。乾燥に強く、べと病、うどんこ病への耐性は弱い。樹勢は強い。芳香は豊かだが、ニュートラルで、粘性のあるワインに仕上がる。酸は豊かで、(筆者が飲んだ限りではあるが)スパイス香とミネラルを感じるワインが多い。

ラグフェイズは、2025年にFPS01を輸入し、隔離検疫を経て、2026年に自社圃場および自社原木ハウスに栽植した。2027年より接木を始めるが、本格的には2029年以降になる見通し。このクローンは、FPSによって成長点培養が行われている。

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