ブドウ苗の輸入ニーズの高まりを受けて、2019年農林水産省は、苗木輸入に関わる民間の隔離栽培施設の認可を開始しました。
国が所有する隔離栽培施設には申し込みが殺到しているので、一社当たりの許容苗木本数は60〜100本程度に制約されています。ラグフェイズは2020年に規定に則った植物工場を建設し、農林水産省の認定を経て2021年より隔離栽培施設を稼働させました。これにより当社では、一回に400本程度の苗木の輸入が可能になっています。
この植物工場は、植物ライトと冷暖房及び二酸化炭素の供給設備を備え、一年を通して植物のテスト栽培ができるようになっています。植物工場での果樹栽培は前例が皆無で、温度管理や水分量と光量のコントロールなどのプロトコル確立に労力を要しました。
現在、この施設を利用して米国で成長点培養された苗木など9種類のブドウ樹をテスト栽培中です。隔離栽培された苗木は、PCRテストなどをクリアできれば当社の母樹として利用開始する予定です。