ピノ・ノワールのスイス・クローン

フェルトン・ロードのブロック3

スイス・クローンと呼ばれているピノ・ノワールがあります。バラ房が特徴で、灰カビへの耐性が強く湿潤な環境でも育成しやすいクローンです。

10/5:ニュージーランドに植えられた最初のプレミアム・クローンの一つで、現在でもフェルトン・ロードのブロック3などに使われています。フランク・ベリースミスが1962年にスイスのヴァーデンスヴィルから輸入したものです。バラ房のものとピノ・ドロワの特徴を有するものの二系統が存在します。トマトの香りがするという悪評もあります。

FPS2A:ハロルド・オルモ博士が1950年代にスイスのヴァーデンスヴィルからオレゴン州に輸入したもので、濃い色調と豊かな香りが特徴のクローンです。ピノ・ファンに分類されるため、一般的なスイスクローンとは異なります。

FPS17, FPS23, FPS123:1966年スイスのヴァーデンスヴィルから輸入されたもので、当初はクレヴナー・マリアフェルドと呼ばれていましたが、現在ではマリアフェルド・クローンと呼ばれます。バラ房で、質が高いのに加えて収量も高いのが特徴です。当初輸入されたのはFPSの17と23ですが、リーフロールの7番に感染していたため、FPS23を成長点培養してウイルスのフリー化をしたFPS123が新たに登録されています。

ラグフェイズでは、2025年春より10/5クローンを提供開始予定です。

Pinot Noir AM10/5

関連記事

  1. Vitisの遺伝特性の相関関係

  2. Pinot Noir MV6

  3. シュナン・ブラン

  4. Berlandieri

  5. マスカット・クローン

  6. リパリア・グロワールの萌芽

    台木の解説

PAGE TOP