ソーヴィニヨン・ブラン FPS 01クローン

シャトー・ディケム1990

ソーヴィニヨン・ブランの正確な起源は知られていませんが、最初の記録は16世紀終わりごろのフランスのものです。南西フランス、ボルドーでは遅くとも18世紀にはソーヴィニヨン・ブランが育てられており、セミヨンとのブレンドが古くから好まれていました。グラーヴやアントル・ドゥ・メールでは辛口ワイン、ソーテルヌでは甘口ワインが作られています。穏やかな気候で秋に湿気の多いソーテルヌでは、9月に貴腐菌が繁殖し、これにより酸を保ったまま糖度の高いワインが造られます。セミヨンとのブレンドは非常に糖度が高く、アルコール度数は13%以上になります。このスタイルの甘口ワインは18世紀からシャトー・ディケムで作られていました。シャトーディケムの貴腐ワインは、1855年にはPremier Cru Supérieurに分類されています。

ソーヴィニヨン・ブランの房は小さめで密集しています。ソーヴィニヨン・ブランの栽培には、樹勢の低い台木の使用や、キャノピー・マネジメントによる樹勢のコントロールなどが必要です。また涼しい地域でより品種の個性が現れます。

チャールズ・ウェットモアは1880年代にボルドーに渡り、シャトー・ディケムの古木から、ソーヴィニヨン、セミヨン、ムスカデルの枝を輸入しました。この時輸入したソーヴィニヨンが後にFPS01となるものです。当初はシャトー・ディケムと繋がりのあったルイ・メルのEl Mochoヴィンヤード(リヴァモア・ヴァレー)に植えられ、1925年頃にその畑はウェンテに買い取られました。リヴァモアの土地と気候はソーテルヌと似ており、ソーヴィニヨン・ブランの栽培に適していました。

FPSの畑に植えられた際には82日間の熱処理が行われ、1967年にG&Cプログラム(後のFPS)に登録されます。しかし、1980年にリーフロールに感染し、FPSの畑からは全て抜根されます。その後ウイルスの再検定を繰り返し行い、感染していないFPS01が1987年に再び登録されました。1990年代終わりまではこれがソーヴィニヨン・ブランで唯一のFPSクローンでした。ソーヴィニヨン・ブラン01はカリフォルニアのみならず、ニュージーランドでも成功しUCD01クローンとなります。

ラグフェイズのソーヴィニヨン・ブランはニュージーランドのUCD01クローンから選抜されたものです。また、カリフォルニアのFPS01もリリース予定です。

(FPSのサイトなどを参照)

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