ピノ・グリ

ピノ・グリはピノ・ノワールの突然変異によってできた品種です。ピノ・ノワールと遺伝子配列はほぼ同じですが、果実の着色をつかさどる染色体が異なっています。

遺伝子から見た、ピノの突然変異メカニズム

シャンパーニュではフロモント、イタリアではピノ・ブーロやピノ・グリージオ、ドイツではグラウブルグンダーなどと呼ばれています。

白ワインとしてよく使われますが、スパークリングや甘口ワイン(貴腐および遅摘み)、オレンジワイン(白ブドウを赤ワインのように果皮と共に浸漬させながら醸造したワイン)としても成功をおさめています。

果実は小さく色はさまざまで、ピンクがかった紫や、温暖な気候だとピノ・ノワールのように暗い色になります。早熟で糖度が高く、酸は低〜中程度です。ピノ・ノワールよりも用途が広く栽培が容易で、収量はそれほど高くありません。芳香は強いがニュートラルです。

ラグフェイズでは、以下のクローンを取り扱っております。

53:フランスで選抜されたピノグリの典型的なクローンです。

141:房が大きく、収量の高いクローンです。灰色かび病に弱いです。ニュージーランドに登録されている株を起源とします。

Pinot Gris 53

関連記事

  1. Falanghina

  2. 品種改良における病害耐性の見分け方

  3. 遺伝子特性の評価 – 台木

  4. 地球温暖化対策は品種?クローン?台木?

  5. Calera

    カレラ / シャローン・クローン

  6. ピノ・ノワール、シャルドネの起源

PAGE TOP