成長点培養

ハウスで育成中のフリー化苗3306

一昨年よりラグフェイズでは、山梨大学との共同研究で成長点培養を用いたワイン用ブドウ樹のウイルスフリー化をすすめてまいりました。成長点培養とは、芽の先端の0.2ミリを切り取って培養する技術です。細胞分裂の盛んな植物の芽の先端はウイルスの罹患を逃れているという性質を利用しています。様々な植物のフリー化にすでに利用されていますが、ブドウ樹のウイルス感染が問題となってきたので、日本での成長点培養苗の商品化をはじめました。

台木3306C、シャルドネ277、ピノ・ノワールAbelはすでにフリー化ができました。商品化するまでには時間と手間がかかり、突然変異のリスクも低くないことなどから楽観視できるわけではありませんが、大切に育てて日本のワイン界の健全化のために広めて行きたいと思います。

2024年の秋より順次提供を開始いたします。

関連記事

  1. サヴァニャンとトラミネール

  2. リパリア・グロワールの萌芽

    台木の解説

  3. ピノ・ノワール、シャルドネの起源

  4. Schloss Johannisberger 1999

    リースリング

  5. 品種の定義1 – ピノ、サヴァニャン

  6. シャルドネ ジンジン・クローン

PAGE TOP