アルバリーニョ

アルバリーニョはポルトガル北東部のヴィーニョ・ヴェルディ、あるいはスペイン・ガリシアのリアス・バイシャスを起源とする品種です。ヴィーニョ・ヴェルディとリアス・バイシャスは直線距離で150km程度しか離れていないため、実質同じ土地で発祥したと言えます。ポルトガルではAlvarinho、スペインではAlbariñoと書かれます。

親は不明ですが、多様な形の樹が存在するため、極めて古い品種と言われています。遺伝的にはローレイロと近い品種です。2005年のDNA鑑定が行われるまで、スペインではアルバリーニョとサヴァニャン・ブランが混同されていました。

房が小さく皮の厚い実が特徴で、水はけの良い土壌に適しています。湿潤なガリシアで栽培されていますが、日本海側でも栽培に成功しています。うどん粉病やダニへの耐性は弱いと言われています。

オレンジやアカシアの花、和梨、レモン、グレープフルーツ、桃などの果実の香りを有します。爽やかな酸を含み、魚介類との相性が良いワインになります。

ラグフェイズでは、2024年よりAlvarinho FPS01.1(出自はポルトガル)、2026年よりAlbarino FPS01.1(出自はスペイン)をリリース予定です。いずれもアメリカで成長点培養がおこなわれたものです。

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