セミヨンは、16世紀ごろフランス・ジロンドで生まれた品種と言われています。18世紀まではボルドー・ソーテルヌ地方でのみ栽培されていました。
語源のsemeljunはSaint-Émilionの現地の発音ですが、サン=テミリオンでの栽培面積は広くなかったようです。セミヨン・ルージュと呼ばれるメルローやトゥルソーは、セミヨンとは関係ありません。
DNA鑑定により、ソーヴィニョン・ブランとは遺伝子が近いものの親子関係ではないことが分かっています。
樹勢は中程度で短枝剪定、長枝剪定ともに用いられます。砂利質の土壌や粘土石灰岩土壌が適しています。灰色かび病、黒とう病に弱く、ベト病への耐性があります。果実は大きく、熟すと黄色になるのが特徴です。
クリーンで凝縮感のある味わいとなります。ソーテルヌ、バルザック地方などで貴腐ワインの主要ブドウ品種のひとつとして使われています。新世界では、特にオーストラリアのハンター・マウンテンなどの辛口ワインとして成功をおさめています。
ラグフェイズで提供しているBVRC14クローンは、オーストラリアのヴァロッサ・ヴァレーからニュージーランドに持ち込まれたものですが、オーストラリアでは一般的ではありません。他のクローンよりもバラ房となるので、ニュージーランドでは重宝されています。