1880年頃より、ヨーロッパではフィロキセラ対策としてRipariaやRupestrisが使われ始めましたが、石灰岩耐性がなく、ブルゴーニュやジュラなどでは生育がうまくいきませんでした。1887年、テキサスの乾燥した石灰岩の地域で育っている野生のブドウ樹が発見されました。そのうちの一種がVitis Berlandieriです。
フィロキセラと石灰質には耐性がありますが、ベト病には弱い品種です。樹勢は強く、生育の速度は速まります。
ベルランディエリ (学名Vitis cinerea var. Belleri) は、1834年にスイス人のBerlandierによってテキサス州からすでに持ち込まれていました。挿し木をしても発根しないことが知られていたので、1882年にアレクシス・ミラルデ等がシャスラーとの交配によって41B台木を作出しています。しかし、当時はベルランディエリの石灰岩耐性についてはまだ知られていませんでした。