バルベラの起源は諸説ありますがはっきりしておらず、13世紀〜18世紀末に生まれたと言われています。イタリア・ピエモンテ州内のモンフェラート周辺で生まれたことは確からしいです。
収量が多く、比較的遅咲きの品種です。適応力に優れ、イタリアの全土で栽培が可能とも言われています。樹勢は中程度〜高めで、中くらいのまとまった房ができます。卵形をした顆粒で果皮は濃い紫色をしており、色づきがよく収穫時にも酸が保持されます。花梗が長く木質化しにくいので、手で収穫するのも容易です。
チェリーの香りを有し、フルボディで酸や糖度・アルコール分の高いワインを作ります。ポリフェノールもしっかりとしており熟成のポテンシャルがあります。
ピエモンテ州のAstiおよびAlbaでは、Barbera d’AstiやBarbera d’Albaとして売られています。酸と収量が高いのでかつてはブレンド用として使われていましたが、最近では、温暖な環境で酸が保持されることと果実の質が高いことが見直され、単体でも使われるようになっています。山の手で水捌けのよい土壌で栽培し、十分な収量制限をすると質は著しく向上すると言われています。
ウィンクラーのRegion ⅠおよびⅡにおいては寒すぎて生育しないと言われていますが(ピエモンテ州はⅡ)、Region ⅢおよびⅣでは生産量が上がり十分に生育します。アメリカ、アルゼンチン、南アフリカ、オーストラリアでも注目され、ピエモンテを凌ぐものができると期待されています。
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