Assyrtiko

酷暑でも酸を保持して成熟するアシルティコは、温暖化対策としても注目を集めています。ギリシャのエーゲ海諸島の品種で、サントリーニ島が原産と考えられています。

樹勢が強く、収量は比較的高い品種です。ベト病やうどん粉病、乾燥に耐性があり、樹が硬いため風にも強い性質があります。晩熟で、コンパクトな房となります。顆粒は大きく、酸の強い果実となります。

ワインは、フレッシュでミネラル感が豊かです。暑い気候でも酸性度が維持されるため、ギリシャでは広く栽培されています。辛口の単一品種ワインのみならず、少量のATHIRIやAÏDANI とブレンド、10日間ほど天日干ししたブドウからつくられる甘口のヴィンサントにも使用されます。

砂地の多いサントリーニ島では接木されておらず、また風から果実を守るため果実の周りに巣のように杖を編み込むクルーラー仕立て(=バスケット仕立て)が用いられています。非常に長い年月を経た古木も多数現存し、樹齢が500年に達する樹もあります。毎年剪定するので、樹齢は根のことを指します。

ラグフェイズでは、2026年よりFPS01.1クローンをリリース予定です。

関連記事

  1. Barbera

  2. 101-14

  3. 地球温暖化対策は品種?クローン?台木?

  4. ニュイ・サン=ジョルジュの畑

    遺伝子から見た、ピノの突然変異メカニズム

  5. ラグフェイズのソーヴィニョンブランMS

  6. ピノ・ムニエ

PAGE TOP