Aglianico

1993年に南イタリア(カンパーニャ州)初のD.O.C.G.に選ばれたのがタウラージです。ブドウはアリアニコが使用されています。ワインはエレガントで複雑な香りを有し、バランスの取れたボディです。長熟にも適しています。写真は、マルトロ・ベラルディーノの造る最高峰のタウラージ・レゼルバです。

アリアニコという名前の起源は諸説ありますが、スペイン語で平原、平地を意味するllanoに由来すると考えられます。スペイン人は15〜16 世紀にかけてイタリア中心部を占領していました。スペイン語のllaはイタリア語でgliaと発音されます。アリアニコが古い方言でA GlianicaまたはLa Glianicaと呼ばれていたことから、この説が最も有力です。

また、DNA鑑定により、アリアニコはギリシャのブドウ品種とは関連性が低いことが示され、カンパーニャまたはバジリカータで栽培されている多くの品種と近い関係にあることがわかりました。したがって、アリアニコは南イタリアの古代ブドウである可能性が最も高いと思われます。

発芽が早く成熟が非常に遅いため、樹勢が強く、収量を管理する必要があります。うどん粉病への耐性がありますが、灰色カビ病には弱い品種です。

ラグフェイズでは、2026年よりFPS05.1クローンをリリース予定です。

関連記事

  1. プティ・マンサン

  2. クローンの創出

  3. 雌雄同株ブドウの選抜

  4. 台木はなぜアメリカ産の品種が使われるのか

  5. ウイルス感染苗の処分

    ウイルス対策

  6. 品種改良における病害耐性の見分け方

PAGE TOP