品種の定義1 – ピノ、サヴァニャン

19 世紀以前は、ブドウ樹の詳細な解説はありませんでした。19 世紀後半、アメリカからヨーロッパにフィロキセラなどの病害が持ち込まれ、その対応を種ごとに研究することが必要になり、種や品種についての分類が発展しました。芽や葉、実の形状などをもとにブドウの品種の分類が試みられました。これが発展して、アンペログラフィー(ブドウ品種学)が誕生し、葉脈の角度や長さの比などをもとに品種の記述が行われました。

しかし、これらの計量結果は必ずしも普遍的ではありませんでした。20世紀後半から遺伝子の解析が進み、品種を特定する遺伝子配列が解明されてきました。現在では、OIVやIFVは品種を規定する目安として、遺伝子を形作るDNAの塩基配列が品種を特定する指標として用いられています。

IFVは、塩基配列上で特定の反復配列の数が品種ごとに異なることを発見し、SSR遺伝子マーカーと呼ばれる9個の対立遺伝子を特定し公表しています。反復回数については多少の変動があることが注記されています。

IFVが定義したSSRマーカーの情報は、Pinot Noir、Pinot Blanc、Pinot Grisで一致しています。この定義によると同じ品種となります。

MicrosatelliteVVS2VVMD5VVMD7VVMD27VRZAG62VRZAG79VVMD25VVMD28VVMD32
Allele 1135
225239182
188240238
216239
Allele 2149236243
186194246248235271

同様に、Savagnin、GewurztraminerのSSRマーカーも一致しています。

MicrosatelliteVVS2VVMD5VVMD7VVMD27VRZAG62VRZAG79VVMD25VVMD28VVMD32
Allele 1149229243186
188246248
233239
Allele 2149236257186194252248235271


MeunierのSSRマーカーは、VVS2を除く8個のSSRマーカーが全てPinotと同じであることにより、交配の発生はなく、Pinotの突然変異によって生まれた品種であると推定できます。

MicrosatelliteVVS2VVMD5VVMD7VVMD27VRZAG62VRZAG79VVMD25VVMD28VVMD32
Allele 1126225239182
188240238
216239
Allele 2135236243
186194246248235271

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