サンジョヴェーゼ

サンジョヴェーゼの語源はSanguins Jovis(Jupiter’s blood)で、最古の記録は1600年イタリア・トスカーナのものです。南イタリアを起源とし、のちにトスカーナに広がったのではないかと言われています。

サンジョヴェーゼは、Ciliegiolo(トスカーナの古品種)とCalabrese di Montenuovoの自然交配によってできた品種と言われています。Calabrese di Montenuovoの詳細は不明ですが、カラブリアを起源とし、Calabrese di MontenuovoやMagliocco Caninoと親子関係にあると言われています。

DNA鑑定により、Frappato、Gaglioppoなどと親子関係であることが判明しました。また、Aleaticoとも遺伝子が近いことがわかりました。

同名で様々なクローンが存在しています。また、異品種にサンジョヴェーゼの名前が付けられているものもあります。サンジョヴェーゼのクローンは大別してSangiovese Grosso(大)とSangiovese Piccolo(小)に分けられていました。GrossoにはBrunello、Prugnolo Gentile、キャンティのSangiovese di Lamoleなど著名なワインが属しており、Piccoloは見劣りしています。しかし、最近クローンの研究が進み、一概にGrossoとPiccoloに分けて優劣を論じることはできないようです。

房が大きく皮が薄いため灰色かび病に弱く、遅咲きで、干ばつに強いのが特徴です。収量は比較的高い品種です。

チェリーなどの果実味を有し、力強く深みのある味わいとなります。樽熟成および瓶熟成の期間が長いワインで、購入後の長期熟成にも向いています。

ラグフェイズでは、BrunelloのCLEBS4クローンを提供しています。

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