カレラ / シャローン・クローン

Calera

1990年代中頃、ワイン愛好家が没頭した「ソムリエ」1巻のクライマックスは、フランスからアメリカに渡って成功した実業家ポールが天才ソムリエ佐竹城に出題したブラインドテイスティングの場面です。ロマネコンティと危うく間違えそうになったのは、カレラ・ピノ・ノワール・ジェンセン1987年でした。

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティで研修を受けたジョシュ・ジェンセンは、カリフォルニアのマウント・ハーランにロマネ・コンティと似た土壌にたどりつき、ワイナリーを開いたのです。そのため、カレラ・クローンはDRCの畑から選抜されたという噂があります。

一方で、プラント・サービス財団(FPS)には、カレラ・クローンは1970年代初めにブルゴーニュのシャンベルタンで選抜されたクローンであると記録されています。これらのクローンは、当初FPSの認証を得ずにスーツケースなどに隠して持ち込まれたというエピソードがあることから、スーツケース・クローンという名前もついています。

いずれにせよ、植物の密輸の罪には時効が無いので、真相が明かされることはないでしょう。

カレラの近くに、秀逸なピノ・ノワールを作ることで有名なシャローンというワイナリーもあります。カリフォルニアの一部の苗木業者は、いわゆるカレラ・クローンをシャローン・クローンと称して販売しています。FPS90とFPS96として登録され、スパイシーで赤く濃い色調が特徴です。

ラグフェイズでは、アメリカでフリー化されたピノ・ノワール FPS96.1を2024年よりリリース予定です。

Chalone

関連記事

  1. イタリア品種の遺伝特性

  2. 台木はなぜアメリカ産の品種が使われるのか

  3. 山梨大学がフリー化した277

    シャルドネ クローン対照表

  4. グルナッシュ – 品種の多様性

  5. Rupestris

  6. Sauvignon Blanc FPS 30

PAGE TOP