マルベック

マルベックは別名コット(Cot)とも呼ばれ、フランスのカオール地方を起源とします。PrunelardとMadeleine Noir des Charentesの自然交配によってできた品種で、ジュランソン・ノワールの親にあたります。メルローとは片親が共通の兄弟関係です。

1868年に、フランスの農業技術者のMichel Pougetによってマルベックがアルゼンチンに持ち込まれました。房が密で果実の小さいアルゼンチン・マルベックは、色調が濃く凝縮されたラベンダーの香りを有する長期熟成向きのワインとなります。現在、マルベックの生産量はアルゼンチンが世界一となっています。

ラグフェイズでは2種のクローンを取り扱っております。F2V2クローンはオーストラリアのシャルマーズの苗木商から輸入したもので、Cot 595はフランスの高品質クローンです。

南オーストラリア州の研究機関でブドウのクローンをまとめた資料によるとF2V2は存在せず、アメリカのFPS03と同一のE2V2が記されています。日本に輸入する過程で名前が書き換えられた可能性があります。一方、シャルマーズの保有するマルベックは全てアルゼンチンから輸入されたものとなっております。起源がアメリカかアルゼンチンかははっきりしておりません。

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