Riparia Gloire

1863年、フランスにフィロキセラが到来し、畑は荒廃しました。モンペリエ大学において、アメリカのハドソン川流域などで採取したRiparia Gloire (RG) を台木としてヨーロッパブドウを接木したところ、フィロキセラの耐性ができるとともに穂木の果実特性は継承されることが分かりました。これを機に、フィロキセラ対策としてアメリカ系台木を使うことが始まりました。

RGは1880年に発見された品種で、枝が細く、穂木と直径の違いが生じる可能性があります。樹勢が弱く、若い樹は生育が早いものの、樹齢を重ねると生育の速度を遅めます。収量は低くなります。密植すると、高品質の果実ができると言われています。カベルネ・ソーヴィニョン、シャルドネ、シュナン・ブラン、コット、メルロー、ソーヴィニヨン・ブランなどと相性の良い台木です。

酸性土壌や非石灰岩土壌、砂利質土壌に適応しますが、粘土質が多い土壌やマグネシウムが欠乏している土壌、痩せた土壌には向いていません。耐乾性は弱いものの、耐湿性に優れています。フィロキセラおよび線虫(ネマトード)への耐性があり、また、根頭癌腫やベト病にも強い台木です。

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