ガメイと言えば、ボジョレー・ヌーボーを産むブドウ品種で、フルーティーで軽やかな味わいとともに、チューインガムやキャンディの香りを伴うワインです。収穫後数ヶ月で市場に出回ることに価値があると思われてしまっています。しかし、単一畑で成熟した果実から作られるクリュ・ボジョレーは熟成のポテンシャルがあり、年月を経てピノ・ノワールに匹敵するエレガントなワインへと変容します。ガメイにはワイン通を虜にする魅力があります。(写真は今は引退したグリヴレが作るボジョレーで、ワインコレクターアイテムとなっています。)
ブルゴーニュの黒ぶどう品種で、最初に登場する記録は、1395 年 7 月 31 日にディジョンのフィリップ・ル・アルディ公によって公布された禁止令に遡ります。“この苦みに満ちたワインは人間にとって非常に有害であり、過去にこれを飲んだ多くの人が深刻な病気に侵された。我が国のどこであれ、何人でもガメイのブドウの木を所有している者は、5か月以内にそれらを伐採しなくてはならない”というものでした。その後も、ガメイ・ノワールの植栽を禁止する目的で数多くの命令が出されました。
コート・ドールのサン・トーバン近くのガメイ村にちなんで名付けられたと言われています。DNA鑑定により、ピノとグーエの自然交配によって生まれたことがわかりました。
樹勢は強くありませんが、発芽と成熟が早いため、特に温暖な気候の肥沃な土壌では収量を制限する必要があります。短く剪定するのが最適です。灰色カビ病、コウモリ蛾に弱い品種です。
ラグフェイズでは、2025年よりFPS06.1(アメリカで成長点培養が行われたもの)をリリース予定です。