ラグフェイズのソーヴィニョンブラン・マサルセレクション(MS)は、シャトー・ディケムの枝から選抜された木のようです。
生育も良ければ、品種の特徴もはっきりして、おススメです。灰カビに弱いところは、まさに出自がディケムだからですかね。今春の在庫が結構残っています。
[起源]Jean Michel BoursiquotとNick Hoskinsは、ニュージーランド南島のマールボロのJackson Estate Vineyradで栽培されていたソーヴィニョンブラン・UCD1クローンより20本を選抜し、同国の苗木商Riversunのマサルセレクション(MS)母樹として利用を開始しました。1970年、このクローンはFrank Berrysmithによってカリフォルニアからニュージーランドに持ち込まれたSauvignon Blanc UCD1で、カリフォルニアの苗木商、NovavineによるとUCD1の元をたどるとChateaux d’Yquemから選抜されたと記載しています。ラグフェイズが提供するソーヴィニョンブランMSは、Riversunから輸入したこのクローンであり、ディケムの樹が米国、ニュージーランドを経て日本に来たことになります。
[栽培時の特徴]生産性は高く、房は引き締まっている。顆粒のサイズは中程度。灰カビなどに弱く、また玉割れリスクが高いようです。
[味わいの特徴]グースベリー、ライム、パッションフルーツの芳香を持ち、ソーヴィニョンブランの特徴でもある、メトキシピラジンの性質が顕著に表れていて、ニュージーランドの多くの生産者も主要クローンとして利用しています。