当社で栽培したシャルドネから造った2022、2023ヴィンテージワインのクローン4種を比較しました。
UCD6:最も成熟し、ラ・フランスやバターの香りを含んでいました。凝縮感があり、重心も重めでした。
124:UCD6の次に成熟し、和梨の香りがしました。スパークリング向けと言われていますが、他のディジョン・クローンに比べて凝縮感があるため完成度の高い味わいでした。
277:成熟は一定しておらず、2022年はリンゴや柑橘系の香りが中心で、引き締まった繊細な味わいでしたが、2023年はラ・フランスやパッションフルーツの香りも混じり、成熟した果実の良さが表れていました。
96:両ヴィンテージを通じて最も痩身のワインで酸味は高く、柑橘系の香りが支配的でした。
これらの結果から、UCD6と124の質が高いというわけではなく、成熟のタイミングが他に比べて早いようです。事実、Brixは96が0.4ほど低めでした。時を経れば、他が過熟に達した時が適熟なのかもしれません。
新たに栽培する場合は、これら4クローンを入れることで成熟のタイミングにバリエーションが生じ、複雑さが生まれると思います。
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