2017年に行われた米国ミズーリ州のウイルス調査の結果が最近アメリカブドウ学会誌に掲載され、生産者を震撼させています。ミズーリ州の大部分の畑がウイルスに感染していることが判明したのです。
複数のぶどう畑から400サンプル(25品種)を抽出してPCR チェックしたところ、90%の木からウィルスが検知されました。ウィルスごとの感染率は次の通り。
- rupestris stem pitting 59%
- leafroll-3 51%
- red blotch 35%
- GVE 31%
- leafroll-2 19%
- GVB 17%
- Fleck 13.5%
- …..以下省略……
ミズーリ州はアメリカ中部に位置し、他のぶどう産地からは離れていますが、それでもこれほどにもウイルスが蔓延しています。生産性に影響を与えるリーフロール、レッドブロッチがこれほど高いのは脅威です。日本で同様の調査をしたらどんな結果ですかね?当社の山梨の畑でも昨年、ウィルスの感染が認められて、多くのぶどう樹を抜根し、ピノ・ノワールの苗木は1/3までの大幅な減産を余儀なくされました。